石川裕人百本勝負 劇作風雲録

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第十二回 ”OCT/PASS"始動。

 TheatreGroup"OCT/PASS"はよく蛸(Octopus)と間違えられるが、OCT(十月)PASS(超える・通過する)という意味で命名した。その”OCT/PASS"も今年2010年で15周年を迎えた。とうに「十月劇場」の13年を超えてしまった。

発展的解散をした際に2名の退団者が出たがほとんどのメンバーが新劇団に移行し、旗揚げ時の団員数は15名だった。

新劇団になり稽古場もリニューアル、ロングランと貸し劇場対応の客席を作った。


 ’95年、旗揚げ公演は前年に書き終えていた44本目「素晴らしい日曜日」。新劇団での大きな仕事としてとらえていた1ヶ月を越えるロングランはステージ数も大きく増やした。そして現代浮世草紙集という連作戯曲への取り組みでもあった。その狙いは”OCT/PASS"HPの作品紹介コンテンツのチラシ裏面に掲載されている。要は現代の闇と切り結ぶことが大きなテーマだった。

 「素晴らしい日曜日」は全27ステージ。まず長い長い公演だった。お客さんが1名でもやらなければならないという苦行のような公演だったことを思い出す。もちろんきっちりやり切ったが。


      

      「素晴らしい日曜日」左から芥、松崎太郎、絵永けい、相田頼智恵


 次いで同年45本目「小銃と味噌汁」現代浮世草紙集第二話も1ヶ月全20ステージ。三度同年46本目「教祖の鸚鵡 金糸雀のマスク」現代浮世草紙集第三話は仙台演劇祭参加作でオウム真理教問題へ真っ向から切り込んだ問題作で宗教者への説明、当時仙台にあったオウム真理教とおぼしき団体からの無言電話、嫌がらせなどがあったが無事乗り切る。’95年はもう2本書いている。


 

 「小銃と味噌汁」左から上村作次郎、石井忍、松崎太郎、大山幻太


          

     「教祖の鸚鵡 金糸雀のマスク」バカバカしい水中クンバカシーン。


 翌年上演の47本目「犬の生活」現代浮世草紙集第四話48本目「大難破」。「犬の生活」でアゴラ劇場主催の「大世紀末演劇展」参加。「大難破」は座・五人プロデュースへの書き下ろし。仙台・新潟・大阪の濃いメンツが集まって組んだチームの芝居は超壮絶ナンセンスサバイバルドラマだった。この後「大寒波」という雪山遭難モノもやろうかという話が持ち上がったが未だ実現していない。そして翌’96年は5本の戯曲を書き下ろし、劇作50本目を迎える。


      

      「犬の生活」左から後藤貴幸、手塚のぶ絵、相田頼智、佐藤元章


            


なお、”OCT/PASS"編からはチラシ掲載はありません。”OCT/PASS"HPの作品紹介をご覧ください。

写真はすべて大槻昌之氏撮影。


「河北新報」’94年12月28日

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